氷が溶けてもおいしい【アイオレ】
アルバイトの面接を終えてふと、カフェに行きたくなりました。
今日は久しぶりに外は天気がよく、お散歩がてらカフェを探してみることに。
インターネットを使ってお店を探せば簡単に見つけることができるけれど、ここは三軒茶屋、歩いているだけでカフェはゴロゴロ見つかる。
せっかく行くならば、チェーン店よりも個人経営のお店に行きたい。
変なポリシーのようなものがあるのです。
歩くことおよそ1時間。
大好きな古着屋さんも見つつ歩いていたら、時間は過ぎていました。
やっと入りたいと思えるお店を見つけました。「Cafe-Mame-co」
なんか親近感のわくお店だな、というのが決め手だったかもしれません。
お店の雰囲気は、少し薄暗く木目調でシックな雰囲気です。
店員さんは2人でお店を回している。カウンターには大きなサイフォンがあり、一杯づつコーヒーを淹れていてくれるのかな?
いざ注文。
「Cafe-Mame-co」では、コーヒーの種類が多い。
ホットコーヒを飲もう、と思ったものの外の気温はおよそ30℃。
1時間ほど歩き回った私は冷たい飲み物を求めていました。
そこで注文は「アイオレ」、たぶんアイスオーレの略なんじゃないかと思います。
アイスオーレより略して【アイオレ】の方が少しかっこいい気がしなくもない。
注文した【アイオレ】がテーブルの上に届く。
何の変哲もない丸いグラスに【アイオレ】。
見た目雰囲気は、いたって普通。
これで780えん。。。。 ちょっと高いのかな?と思ったり思わなかったり。
そして、口に運んでみる。
「ん?あまり甘くない」私は自他共に認める”甘党”なので、すかさず砂糖を足す。
うん、そこそこおいしい。 これがわたしの正直な感想だ。
そもそもわたしが今日このカフェに来た理由はもう1つある。
それは本を読むこと。
カフェで本をよむ。ってなんとなく憧れがあるけれどなかなかできない。
今日は準備万端で、読む本も用意して、満を辞して「カフェで本を読む」を実行。
やってみると意外になんともない、「カフェで本を読んだ」だけだった。
そんなこんなで、時間はどれくらい過ぎただろうか。
およそ1時間しないくらい過ぎたと思う。
テーブルの上の【アイオレ】の中の氷はとうに溶けきってしまっていた。
グラスの中は水の層と【アイオレ】に二極化してしまっていた。
やってしまった。
つい【アイオレ】の存在を忘れ時間が過ぎていた。。。
仕方なくストローで混ぜてまた【アイオレ】を飲むことに。
その時わたしは【アイオレ】の本当の魅了に気づいてしまった。
わたしの今までの経験上、時間の経ってしまったカフェオレ・アイスオーレはおいしく感じることは難しい。
コーヒーとミルクの調和はなくなり、コーヒーの渋みが際立ってしまう。
舌の上に感じるザラザラとした感触である。
しかし【アイオレ】は違った。
いつも感じる、舌の上のザラザラが一切ない。
むしろ最初よりもおいしく感じられる気がした。
ミルクはより滑らかに感じられ、コーヒーとよりマッチしているようだ。
おいしい。 わたしはこの思いだけだった。
まさに、氷が溶けてもおいしい【アイオレ】、だった。
こんな発見をしたのは久しぶりであった。
これは誰かに伝えたくなる一杯であった。